お中元・暑中見舞い・お歳暮のギフト選びに通販を利用するときに役立つ似ている日本の風習の違い

通販サイトでギフト選びする女性

「お中元」「暑中見お舞い」「お歳暮」。
いずれも日頃お世話になった人へ、感謝の意を込めて贈られるものです。
これらは手渡しするのがもともとの礼儀作法でしたが、昨今は郵送することが当たり前になりました。
季節になると、デパートや百貨店で商戦が始まり、多くの人が集まります。
コロナ禍においては通販サイトを利用する人が増えました。
通販サイトなら、お店に出向く必要も、贈り先を書いたりして受付けブースが混雑し、待たされることもありません。しかし、こうした日本の古くからの風習に通販を利用していくにあたって気をつける点があります。

似ている日本の風習

「お中元」「暑中見お舞い」「お歳暮」が、いまいちどういう違いがあるのか分かりずらいという方もいるのではないでしょうか。
ここでは3つの風習の違いを説明していきます。


■渡す時期の違い

  • お中元:7月初旬~7月中旬
  • 暑中見お舞い:7月中旬以降~8月(残暑見お舞い:8月下旬~9月上旬)
  • お歳暮:12月初旬から年末


■起源の違い

お中元

古代中国の道教には三官信仰があり神様を「三元」の日に祭ったそうです。一月が上元、七月が中元、十月が下元で、中元→お中元になったといわれています。
中元の七月十五日に行われていた誕生を祝うお祭りが、同じ日に行われていた仏教のお盆の行事と結びついたことから、お中元が始まりました。これが日本に伝わり今のようなお供物を送る習慣となったようです。


暑中見お舞い

暑中にお盆の供物や夏バテを解消する食べ物をもって挨拶をする習慣がありました。お盆の供物を贈る習慣はお中元に変化していき、簡素化されて挨拶状をやりとりするようになったものが暑中お見舞いです。このように挨拶状を送る習慣は、親交を深めるツールとして発達していきました。また、お中元の時期(7月初旬~7月中旬)を過ぎた贈り物の場合、のしの表書きを暑中お見舞いとします。

​参考:暑中見舞い|暮らし歳時記​


お歳暮

江戸時代の習慣として商売(ビジネス)は掛け売りがほとんど。盆と暮れに2回に分け決済を行うのが習わしになっていましたが、暮れの1回決済という場合もありました。そのため、一年間の親交を感謝する意味から、得意先や親せき、知人、お世話になった人などに、贈答盛んにしていたことがルーツということです。

参考:​お中元・お歳暮はなぜ贈る?起源と歴史、現代のルールを知る|さんち 〜工芸と探訪〜​

通販サイトのおすすめの名産品

定番商品には、日用品やハム・ソーセージなどの加工食品、ビールなどのお酒などが多かった時代から、通販サイトでは各地の名産品やこだわりのお店の料理が手軽に送り届けられるようになりました。

角谷藤兵衛商店  かに甲羅おこわ 税込 5,400 円

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もらった人はお礼状を遅れずに

お中元などを受け取った場合、「確かに品ものを受け取りました」という報告の意味とありがとうという感謝の意味を込めてお礼状を忘れずに送りましょう。

その際、お返しに品物を贈るのではなく、手紙や葉書だけで問題はありませんので、品物が届いてからできるだけすぐに送ることがとても大事です。

今なら、メールやLINEなどでも関係性によっては大丈夫です。しかしこういう時期ですの電話を入れて直接伝えてあげるのもいいですよね。